珈琲の雨 3

前回の続き

自分の淹れた珈琲をお客さんに!?

いやいや・・・ううん・・・・・・やってみたい!

最初は珈琲屋さんで出会って仲良くなったお友達に飲んでもらうことに。

すこしずつ、すこしずつ。練習して、練習して。美味しいと思ってもらえるように。

コーヒーが少し苦手な人にはカフェラテを提供できたらなぁ。

ふと思った、私みたいにまだコーヒーが苦手な人がいるかも。

あれ?カフェラテってどうやって作るの?

調べてみると・・・んん!?エスプレッソを作ることができなければラテは作れない!?

ここの珈琲屋さんのメニューにラテは無い。マシーンも無い。あぁ。なんてこった。

諦め半分、ほろほろ調べてみる。・・・・エ、エアロプレス?なんだそれ!

空気圧によって抽出する器具があるらしい。それを使うとなんちゃってエスプレッソができる。だって?

店主、持ってた、持ってた!エアロプレス!

調べて、作って、いろいろ珈琲屋さんに行ってみたり。

豆はどれを使おう?量はこのくらいで?濃い?薄い?

作る、飲む、作る、飲んでもらうを繰り返し・・・

できた。カフェラテ。店主からも◎のサイン!

そして珈琲屋さんの1日店長としてお店に立たせてもらうことに。

8月の蒸し暑い日。当日の天気は、雨。ほらね。

でも、たくさんのお客さんたちが私の珈琲を飲みに来てくれました。

小学校からの友達、最近知り合った人、珈琲屋の常連さん、はじめましての方も。

「またくるね、またやってね。」の言葉たちに笑顔で答えるために

高速瞬きでひっこめるあついもの。

ありがとうでいっぱいの日になって、次回のことをぽつりと勝手に想像している私。

店主に相談だ!「また1日店長やっていい?」

「じゃあさ、もう自分のお店としてやってみたら?」

私はここで驚くはずなんだけど、まるの意味を持つ頷きがほわんと。

それから何度か間借りの珈琲出店をさせてもらい、他のお店での出店の声も。

たくさんの方に支えてもらいながら、少しずつ、カタチになっています。

店主、お客さん、出店でお世話になった方、みんなに感謝です。

あの時私が感じた嬉しさとわくわく、美味しさとうるうる。

誰かが同じように思ってくれる日が来てほしいなとぽつりと思います。

私の初めての珈琲をのんでくれたのは、雨の日。

「珈琲の雨」のお話は雨上がり。

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